楽天は2月14日、無料通話&メッセージアプリ「Viber」を展開するキプロスのViber Mediaを買収する契約を結んだと発表した。総額9億ドル(約900億円)を出資し、発行済み株式の100%の取得と新株発行の引き受ける。株式譲渡は3月下旬に行う予定。
Viberは、「LINE」「カカオトーク」のような無料通話&メッセージアプリで、スマートフォンやPCから利用できる。登録ユーザーは世界2億8000万人、月間ユーザーは1億人以上にのぼり、新興国を中心に急速にユーザー数を伸ばしているという。
楽天は世界一のインターネットサービス企業を目指し、Viber社の持つ幅広い顧客基盤を活用してECやデジタルコンテンツサービスをグローバルに提供するプラットフォームを構築するとしている。
同社によると、Viberの2013年12月期の連結売上高は151万ドル、営業損失は2646万ドル、純損失は2950万ドル。
楽天はここ数年、海外の人気サービスの買収や出資を加速している。2011年には電子書籍事業を展開するカナダKoboを買収。12年に画像SNSの「Pinterest」に出資、昨年9月には動画ストリーミングサービスのVikiを買収している。
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