月1冊無料のフォトブック「ノハナ」送料値上げ 「ビジネスに課題」 ユーザーに協力呼びかけ
「ノハナ」のフォトブック送料が90円から150円に値上げ。ユーザー急増で経費がふくらむなど「ビジネス面で課題を抱えている」という。
ミクシィ子会社でフォトブック作成サービス「nohana」(ノハナ)を運営するノハナは4月1日から、フォトブックの送料を90円から150円に値上げする。送料のみ負担すれば月1冊無料でフォトブックがもらえるサービスだが、ユーザー急増で経費がふくらむなど「ビジネス面で課題を抱えている」と打ち明け、ユーザーに理解を求めている。
ノハナのユーザーは従来、送料90円を負担すれば、フォトブックを月1冊無料で受け取れた。大森和悦社長名で公表した告知文によると、90円は「メール便の送料と梱包にかかる人件費のみ」で、梱包資材費など発送経費は「企業努力でまかなっていた」が、ユーザーの急増や消費増税で「企業努力で吸収することが困難な状況になった」という。2冊目以降の本体価格は525円から500円に値下げ。一度に1000円以上注文すれば送料は無料になる。
大森社長はノハナが「ビジネス面に若干の課題を抱えている」と打ち明ける。サービス運営費は、2冊目以降のフォトブックの購入や、フォトブックに同封する広告、「ノハナ年賀状」など関連サービスの売り上げでまかなっているが、想定の何倍ものユーザーが利用した結果、フォトブックの製造原価や人件費もふくらんでいるという。
1冊目の無料提供をとりやめたり、写真の横に広告を強制的に入れるなどすれば短期的には利益を追求できるが、「1組でも多くの家族に笑顔を届けるというミッションに反する」ため、「ユーザーの皆様に平等に送料のご負担をお願いする」結論に達したという。
同社の理念に共感するユーザーには、2冊目以降のフォトブック購入や、同封広告に掲載されている商品の利用、ノハナ関連サービスの利用を検討してほしいと呼びかけている。
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