カード決済も売り上げ管理もタブレットでOK リクルート「Airレジ」とモバイル決済「Square」が連携
リクルートライフスタイルのPOSレジアプリ「Airレジ」と、モバイル決済「Square」が連携し、タブレット1つでカード決済から売り上げ管理まで完結する店舗向けレジサービスを始めた。
リクルートライフスタイルとSquareは3月5日、無料POSレジアプリ「Airレジ」とモバイル決済サービス「Square」が連携し、注文管理から決済、入出金管理までスマホ/タブレットでシームレスにできるサービスを3月下旬から始めると発表した。
リクルートライフスタイルが昨年11月から提供しているiOS/Android向けPOSレジアプリ「Airレジ」は、初期費用・月額利用料ともに無料なのが特徴。売り上げの管理やグラフ化のほか、座席状況の確認や注文の管理機能も備える。同社のサービス「ホットペッパー グルメ」「Hot Pepper Beauty」と提携している飲食店・ヘアサロンを中心に現在3万店以上が利用しているという。
Squareはスマートフォンやタブレットのイヤホンジャックに専用のリーダーを接続し、手持ちのクレジットカードをスワイプするだけでカード決済ができるサービス。基本利用料は無料で、決済額の3.25%が手数料として引かれる。昨年5月に日本語版がスタートし、飲食店や小売店、ホテル、観光地などで浸透が始まっている。
これまでAirレジを使ってクレジットカードを行う場合、専用のカード読み取り機器を用意し、金額や決済形式は後から手入力する必要があった。今回のSquareとの連携で、Square専用リーダーで読み取った決済情報は自動入力されるようになった。会計時にAirレジのメニューでクレジットカードを選択するとSquareアプリが立ち上がり、決済画面へ。ディスプレイに直接サインして支払いが完了する仕組みだ。
リクルートライフスタイルの北村吉弘社長は「スタートから3カ月間、全国のお客からの要望が一番大きかったのがカード決済との連携。機器の購入や手数料負担など、小規模店舗には導入のハードルが高いが、Squareとの連携はスマートで簡単なのでぜひ活用してほしい」と需要の多さを見込む。
来年3月までにAirレジ利用店舗10万店を目指し、ホットペッパーグルメの提携飲食店2万店にiPad AirとSquareリーダーを導入するなどの施策を展開する。リクルートポイントやポイントアプリ「Airウォレット」などとの連携も強化する。
今回の取り組みは両社の包括提携を前提とした第1弾。今後、共同展開するサービスを拡大していく考えだ。Airレジ上の座席利用情報と連動し、リアルタイムに空席を把握し、来客を促進する仕組みなどを検討する。
Squareの水野博商カントリーマネージャーは「Airレジ、Squareともに煩雑な事務作業を楽にし本来の業務に集中してもらうためのツール。お互いのミッションは近いところにあると考えている。今回の連携で店舗にも来店者にも役に立つサービスができたと自負している。今後も連携の幅を広げたい」と意欲を見せた。
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