ビットコイン考案者・ナカモト氏を発見? カリフォルニア在住の64歳 米誌報道
ビットコインを考案したとされる「ナカモト・サトシ」(中本哲史)氏を特定したと米誌Newsweekが報じた。別府市生まれで鉄道模型が趣味の64歳だという。
仮想通貨・ビットコインを考案したとされる「ナカモト・サトシ」(中本哲史)氏を特定したと米誌Newsweekが3月6日に報じた。米国カリフォルニアに住む日系米国人で64歳の男性という。
同誌によると「サムライの子孫で僧侶の息子」だったというナカモト氏は大分県別府市出身。母親の再婚に伴いカリフォルニアに移住し、現地の大学を卒業して政府系の仕事などをしたことがあるという。趣味は鉄道模型。
同誌記者の取材に対し、ナカモト氏は「自分はもうかかわっていないし、話すことはできない」と語ったが、記者はナカモト氏の家族や仕事関係者らに取材して記事にまとめている。ナカモト氏は家族にもビットコインとの関わりを明かしていなかったという。この記事には、ナカモト氏がPhotobucket.comに投稿したという本人の写真も掲載されている。
現在の名前は「Dorian S.Nakamoto」。 ビットコインは、サトシ・ナカモトという署名のある「Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System」という論文(リンク先はPDF)に基づいて2009年から運用が開始された。論文執筆者が不明だったため、偽名だと考えられてきたが、実際の名前だったことになる。ナカモト氏自身も時価数百億円相当のビットコインを所持しているとみられる。
米報道によるとナカモト氏は早くも報道陣の取材ラッシュにあっており、Los Angels Timesによるとビットコイン考案者であることを否定する発言もあったという。
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