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Mozillaのログインシステム「Persona」、事実上の開発終了
Mozillaが2011年7月から取り組んできた分散型ログインシステム「Mozilla Persona」の開発をコミュニティーに委託し、今後はサポートのみを継続すると発表した。
Mozillaは3月7日(現地時間)、パスワード不要のログインシステム「Mozilla Persona」担当のフルタイムのエンジニアを他のプロジェクトに再配置し、進行中の開発をコミュニティーに委託すると発表した。
サービス提供を終了する計画はないとMozillaは強調する。新機能の追加はしないが、今後もバグ修正やサポートは続ける。
Personaは、2011年7月に「BrowserID」の名称で発表され、2012年9月に名称を変更された分散型ログインシステム。Mozillaのサーバに保存されたメールアドレスと暗号化されたパスワードをクライアント側の暗号化証明書と照合することで、ユーザーのメールアドレスを証明する仕組みで、米Yahoo!のメールや米GoogleのGmailで利用できる。
Mozillaはこの決定の理由は多数あるとしつつ、Personaが期待したほどには普及しなかったことと、FirefoxおよびFirefox OSのアカウントシステム「Firefox Account」の開発を優先するべきという判断を主な理由として挙げた。
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