Google検索トップの全文ネタバレサイト、著作権侵害のクレームで検索結果から除外される
漫画の「全文ネタバレ」を掲載するネタバレサイトのうち、検索順位で最上位に表示されていたサイトが最近、著作権侵害のクレームを受けてGoogle検索結果から除外された。
漫画の内容を文章などで詳細に説明する「全文ネタバレ」を掲載する「ネタバレサイト」のうち、検索順位で最上位に表示されていたサイトが最近、Google検索結果から除外された。米国のデジタルミレニアム著作権法(DMCA)に基づくクレームを受けたため、とGoogleは説明している。
全文ネタバレをめぐっては、出版業界が“断固たる措置”をとる態勢に入ったという情報が流れ、ネタバレサイトが過去の全文ネタバレ記事を削除する動きが広がっていた。
Google検索結果から除外されたのは「少年ジャンプ人気マンガ確定ネタバレ最新速報」。「週刊少年ジャンプで連載中のワンピース、ナルト、ブリーチ、トリコ、黒子のバスケなど人気漫画のジャンプ最新号の展開の確定ネタバレ速報してます」などと説明し、最新の人気連載漫画を文章で詳細に説明する全文ネタバレを多数掲載している。利用しているブログサービスはlivedoor Blog。
全文ネタバレに対し出版社が法的措置も辞さないという情報が広がった3月6日の時点では、「ネタバレ」で検索すると同サイトが最上位に表示されていたが、11日の時点では表示されなくなっている。ページ最下部に「アメリカ合衆国のデジタルミレニアム著作権法に基づいたクレームに応じ、このページから1件の検索結果を除外しました」という表示があり、「これは集英社に対する著作権違反ではないですか?」といった申し立てがGoogleに対し6日付けで送られたことが告知されている。申し立てた人は非公開。
同サイトの更新は9日午前で止まっているが、過去の全文ネタバレ記事はそのまま残っているようだ。
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