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三陸支援「かきオーナー」再び募集 新鮮かきを直送、産地が選べるように
来シーズンの三陸かきを事前に予約購入する「復興かきオーナー」の募集が始まった。宮城・岩手の10産地から選んで注文できる。
来シーズンの三陸産かきを予約購入できる「復興かきオーナー」の募集をアイリンク(仙台市)が3月11日に始めた。東日本大震災後、生産量は戻っているものの販路が回復していない三陸かき。ネットで予約注文を受け付け、直販路を確保する狙いだ。今年冬〜来年初夏に水揚げされるかきが対象となる。
宮古、大船渡、気仙沼、石巻雄勝など、岩手・宮城両県の計10産地から選んで注文できる。価格は殻付きが20個6000〜7000円(税・送料込み)、むき身が500グラム4000円(税・送料込み)。配送日は今年11月〜来年6月までの期間内で、注文時に指定できる。
東日本大震災直後の11年3月、かき販売サイトを運営する同社がオーナー制度「三陸牡蠣応援プロジェクト」をスタートし、2万3933人から3万1518口(1口1万円)の資金が集まった。支援金は種かきや養殖資材などの購入にあてられ、383人の生産者の手にわたったという。
今シーズンの三陸地域のかき養殖の生産量は震災前の4〜5割まで復旧したが、風評被害もあり、販路が回復せず販売に苦戦している状況。殻むきの人員も減り、生産が伸びても販売が追いつかず廃棄に至る生産者が出てくる可能性もあるとして、オーナーを再び募る。
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