ニュース
「Gは『大地に立つ』の大地のG」「この年でよくやったなとうぬぼれ」 富野監督「Gのレコンギスタ」語る(4/4 ページ)
「G」の意味は? 「レコンキスタ」ではなく「レコンギスタ」になった理由は? 富野監督が「機動戦士ガンダム35周年プロジェクト」発表会で語った。
ガンダムシリーズの本格的な完全オリジナル新作は「ターンエーガンダム」以来となる富野監督。「ガンダム Gのレコンギスタ」については「ガンダム以降、世代を乗り越えてメッセージをどう伝えるべきか、15年くらい考えてきて具体化できないままきてしまったが、レコンギスタでようやく輪郭がみえてきた」という。
「G」はガンダムなどを表すが、「最大の意味は『大地に立つ』の大地、Ground。『レコンギスタ』はレコンキスタ(再征服)からだが、『ギスタ』にしなければいけない。それは日本人的な感覚でして、濁点がないと売れないから(笑)……という日本的な視点も取り入れたつもりだ」という。
富野監督は「世代を超える」ことを強く意識しているようだ。「ガンダムを35年やってきて、今の大人がやってるビジネススタイルが50年続くとは思っていない。コンテンツを改めて打ち出す必要があると思った。それがレコンギスタ」「明らかにORIGINやユニコーンのファンとは違う、あなた方が育てているお子たちに見せていただきたい。そういうものがガンダムというフィールドからできるのではないかと思う」。
「評価はまだ出ていないが、この年でよくやったと思うと、うぬぼれている。お子たちに、お孫に、こういう物語があるよと伝えていただきたい」
ガンダム Gのレコンギスタ公式サイトには「元気のGだ!! ロボットアニメで目指すんだ!!」といった富野監督の直筆メッセージが掲げられている。
関連記事
- 富野監督最新作「ガンダム Gのレコンギスタ」今秋公開 「THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル」は来年春
富野由悠季監督の最新作「ガンダム Gのレコンギスタ」は今秋公開。「機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル」を2015年春から公開する。 - 「ガンダム」初放映は「途中打ち切り」だった……「アニメは子供向け」を覆した富野氏の“大博打”
日本アニメに変革をもたらした「機動戦士ガンダム」テレビ放送から今年35周年。創作の原点に迫る漫画『「ガンダム」を創った男たち。』のエピソードとともに、取材で聞いた創作秘話を紹介する。 - 「僕にとってゲームは悪」だが……富野由悠季氏、ゲーム開発者を鼓舞
富野由悠季さんが、ゲーム開発者向けイベント「CEDEC」で講演。ゲーム業界やCGを痛烈に批判しながらも、ゲームクリエイターを鼓舞する“富野節”に、詰めかけた来場者はわいた。 - 「お前らの作品は所詮コピーだ」――富野由悠季さん、プロ論を語る
「オリジナルを作っているつもりでも、所詮コピーだ」「コンテンツという言葉がそもそもおかしい。時代に振り回されるな」――富野由悠季さんが歯に衣着せぬプロ論を、クリエイターに投げかけた。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.