楽天は、「楽天市場」の出店店舗に対して、鯨肉の販売を取りやめるよう4月1日に通達した。国際司法裁判所が日本の南極海での調査捕鯨をやめるよう判決を出したことを受けた措置という。先月、英NGOが「楽天市場は象牙・鯨肉の世界最大のネット市場になっている」と批判するリポートを公表していた。
鯨やイルカの部位を用いた製品の販売を禁止。店舗向けのガイドラインに「禁止商材」として追加した。現在発売中のものも含め、1カ月以内に販売を取りやめるよう出店店舗に通達している。
これを受けて楽天市場では、「サヨナラセール」と称し、鯨肉商品のセールを行う店舗も出ている。
楽天を批判する英NGO・Enviromental Investigation Agencyのリポートは国際的に報道されていた。同NGOは今回の楽天の措置を歓迎する一方、象牙販売の禁止も引き続き求めていくという声明を発表した。
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