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Mozilla、暫定CEOとして元CMOのクリス・ベアード氏を指名
Mozillaは、過去の同性婚禁止法案支持を問題視されてCEO就任直後に辞職したブレンダン・アイク氏に代わる暫定CEOとして、Mozillaに約10年務めた元CMOのクリス・ベアード氏を指名した。同氏は取締役会にも加わる。
Mozillaは4月14日(現地時間)、元CMO(最高マーケティング責任者)で米ベンチャーキャピタルGreylock Partnersのパートナー、クリス・ベアード氏を取締役と暫定CEOに指名したと発表した。
Mozillaは3月末に新CEOとして共同創業者のブレンダン・アイク氏を指名したが、同氏がかつて同性婚禁止法案を支持したことを問題視する反対運動が起こり、アイク氏は就任10日で辞職した。アイク氏の指名後、3人の取締役(ゲイリー・コバックス氏、ジョン・リリー氏、エレン・スミノフ氏)も退任している。
ベアード氏はエジンバラ大学でMBA取得後、カナダ政府や米Hewlett-Packard(HP)などを経て2004年にMozilla入りし、2013年6月までCMOを務めた。同氏はFirefox 1.0のリリース以前からFirefox OSの立ち上げまでMozillaのサービスにかかわった。
Mozillaのミッチェル・ベイカー会長は「変遷期にあるMozillaにとって、明確なビジョンを持つクリス(ベアード氏)はリーダーとして最適だ」とし、「われわれは(アイク氏のCEO就任に対する反対などの)今回の出来事をMozillaのリーダーシップを改革するきっかけとする」と語った。
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かつて同性婚に反対していたことが問題視され、激しい批判にさらされていたMozillaのCEOが就任から10日で辞任に追い込まれた。Mozilla会長は「意味のある言論のためには、平等が必要であり、平等のために戦うには、言論の自由が必要だ。これら2つの両立は、ときに難しいこともある」と述べた。(ロイター)
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