ニュース
95階まで43秒・分速1200メートルの世界最速エレベーター、日立が中国の超高層ビルに導入
分速1200メートルという世界最速のエレベーターを日立製作所が広州の超高層ビルに導入する。
日立製作所は4月21日、世界最高速となる分速1200メートル(時速72キロ)の超高速エレベーターを中国で2016年開業予定の超高層ビルに導入すると発表した。地上1階から95階までの440メートルを約43秒で移動するという。
中国・広州で建設中の超高層ビル「広州周大福金融中心」に2台を納入する。大出力・薄型化を両立した永久磁石モーターを開発したほか、高速運転中でも安全に停止できるよう耐熱性に優れた制動材を採用したブレーキ装置、エレベーター昇降時の耳が詰まる感じを緩和する独自の気圧制御方式、横揺れ防止技術などを搭載する。
超高速エレベーターに加え、ダブルデッキエレベーター28台、分速600メートルのエレベーター13台など計95台のエレベーターを同ビルに納入する予定。
関連記事
- 日立、中国に世界最速エレベーター 三菱電機、東芝との覇権争い激化
エレベーター“最速”の覇権争いは、三菱電機、東芝を交えた三つどもえの戦いの様相を呈してきた。 - Google Xでは軌道エレベーターの開発も検討──Glassや気球式ネット網の次は?
Google GlassやProject Loonに取り組む“moonshot工場”のGoogle Xでは、軌道エレベーターやテレポーテーションの実現可能性も真剣に検討したという。 - 成否を分けた過去との決別 ジャパンディスプレイとルネサス事業再生
ジャパンディスプレイとルネサスエレクトロニクスの明暗が分かれている。ともに複数の電機大手から切り出した事業を統合再編した企業だが、成否を分けたのは、過去と決別する“覚悟”の違いだ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.