古事記から最新ラノベまで240作品以上を網羅 超本格的「異世界ファンタジー年表」、ブックオフが公開
日本神話から最新のラノベまで、“異世界ものファンタジー”240作品以上を紹介する年表をブックオフオンラインが公開した。
「古事記」「日本書紀」から最新ラノベまで――“異世界ものファンタジー”の1000年以上にわたる歴史をまとめた「異世界召喚・転移・転生ファンタジー年表」がECサイト「ブックオフオンライン」で公開された。
712年の「古事記」から年表はスタート。著者自身が神界や魔界で過ごした経験を描いた“ファンタジーというよりオカルト的要素が強く出ている”1800年代の作品群や、「異世界の勇士」(高千穂遙、1979年)、「リーンの翼」(富野由悠季、1984年)などの“日本の異世界召喚ファンタジーの最初期の小説”を紹介し、やや刊行点数が少ない時期を経て、1991年前後から不安定な社会情勢を背景に増えはじめ、ネット小説をきっかけに爆発的に人気に――と年代を追ってジャンルの変遷を解説している。
年表では240を超える作品が挙げられ、出版された年代や作品名のほかに、「召喚」「転移」「転生」のいずれかの分類がなされている。イザナギが黄泉比良坂を通って異界へおもむく「古事記」は「転移」に分類されるようだ。ページの最下部で年表のCSVファイルをダウンロードすることもでき、「ラノベの歴史に興味があるかたにとっての資料として価値があればうれしいです」とのこと。
一部の作品には「当代最高の異世界転生ファンタジー。絶対おすすめの傑作です」「現代世界に閉塞感があるひとはぜひ」「異世界へ召喚されたらヒモ生活」「手を握ったら異世界へ。うざかわヒロインと軽快すぎる会話劇が魅力」など担当者による愛あるコメントが付けられており、眺めているだけで読みたくなるかも。
Twitterを中心にネットでも話題を集め、「ブックオフがんばりすぎ」「コメントに愛というか趣味を感じる」「古事記はライトノベル……?」「古事記とRe:ゼロが並んでるってすごい一覧」などの声が寄せられている。
担当者のミヤザワさんのおすすめは「無職転生」「異世界迷宮でハーレムを」「アウトブレイク・カンパニー」だそう。同サイトの“アツすぎる”特集記事は、過去にも「聖地巡礼ラノベ舞台マップ」などが話題になっている。
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