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デジタル絵本で「読み」能力向上の可能性 京大研究グループ
デジタル絵本は紙の絵本に比べて「読み」能力向上に独自の効果がある? 京都大学の研究グループが研究成果を発表した。
タブレットなどを活用したデジタル絵本には紙の絵本とは異なる独自の「読み」能力を伸ばす教育効果があるかもしれない──京都大学霊長類研究所の正高信男教授らの研究グループがこうした研究結果を発表した。
同じ絵本のデジタル版(iPad)/紙の書籍版を4歳児15人ずつに6日間で計12回読み聞かせたところ、デジタル版を読んだ子どもは読めるひらがなの文字数が平均3文字増加した一方、書籍版ではこうした効果が得られなかったという。
デジタル版はストーリーや挿絵は同じだが、ナレーションが流れ、読み上げている箇所を赤くハイライトする機能が搭載されていた。
正高教授は「デジタル絵本のほうが従来の印刷された絵本よりすぐれていると主張するつもりはない」としつつ、「読み聞かせは子どもの発達に重要な役割があるのは自明だが、保護者の側に時間がとれない場合もある。デジタル絵本を効果的に活用することで能力を伸ばせる可能性を示唆している」とコメントしている。
研究チームは今後、デジタル絵本での学習が書くことにも影響があるかを検証していく。
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