Google検索で「ロリ」がブロック? 「特定ワードの検閲はしない」とGoogle
Google検索で、「ロリ」に性的なワードを加えて検索した際、性的なサイトや画像がほとんど表示されなくなったと話題に。Google日本法人は「特定のワードを検閲することはない」とコメントしている。
Google検索で、「ロリ」に性的なワードを加えて検索した際、性的なサイトや画像がほとんど表示されなくなったとネットユーザーの間で話題になっている。児童ポルノの単純所持を禁止する児童ポルノ法改定案が衆院を通過したこともあり、Googleが「ロリ」関連ワードの検索結果を検閲しているのではと推測する向きもあるが、Google日本法人は取材に対し「特定のワードを検閲することはない」と話している。
Google日本法人の広報担当者は、「特定のキーワードについてはコメントできない。あくまで一般論」と前置きした上で、「基本的に、何らかのアダルトのコンテンツを検閲することはない。この規模のサービスでは、特定ワードの検閲などはそもそも不可能だ」と話す。
その上で、「いろいろな解釈ができるあいまいなキーワードについては、露骨な性的コンテンツは優先的には表示せず、露骨でないものを優先する」仕組みになっているという。あいまいなワードではなく、個別具体的なワードで検索すれば、求める結果が得やすいとしている。
5月下旬に行われた検索アルゴリズムの大規模アップデート「パンダアップデート 4.0」で、児童ポルノ関連のキーワードの規制が強くなったのではと見る向きもあるが、「児童ポルノは即削除され、検索結果に表示されないようしており、もっと厳しく対処している」ため、それも当たらないとしている。
今回の変化は、Googleが日々行っている検索アルゴリズムのマイナーアップデートの影響によるものかもしれない。「検索アルゴリズムは日々進化している。その目的は、より良い情報にアクセスできるようにすることだ」と担当者は話している。
関連記事
- Googleのシュミット会長、児童ポルノ対策を語る──YouTube動画検出ツールも
シュミット会長が英Daily Mailに寄稿し、これまでの取り組みで10万件以上の児童ポルノ関連クエリを除去し、来年にもYouTubeが開発中の違法動画検出技術を公開すると語った。 - 単純所持を禁止する児童ポルノ法改定案、衆院通過
児童ポルノの単純所持を禁止し、刑事罰を盛り込む児童ポルノ禁止法改定案が衆院を通過した。 - 「10RTで晒す」とつぶやき、裸を投稿する10代少女たち フォロワー欲しく、怖さを知らず
Twitterで未成年の少女らが自身の裸体を撮影し、投稿する行為が後を絶たない。フォロワー獲得が目的のようだ。児童ポルノ禁止法に抵触するが、犯行の主体が児童本人であるため、捜査当局も摘発には積極的ではないといわれる。 - 「意図的削除はしていない」が…… 謎深まる“消えた初音ミク”問題
「初音ミク」の画像が、Yahoo!JAPANやGoogleの検索結果から“消えた”問題で、両社は「意図的な削除はしていない」という。ではなぜ、ミクは“消えて”しまったのだろうか。 - 「Google八分、知ってますか?」眞鍋かをりが“国策検索”アピール
「Google八分、知ってますか?」――薄型テレビや次世代光ディスクが注目を浴びるCEATEC会場で、眞鍋かをりさんのこんな声が繰り返し響いている。 - Google、「忘れられる権利」対応の削除リクエストフォームをEUユーザー向けに公開
Googleは欧州司法裁判所による5月13日の裁定を受け、個人が「不適切な、無関係あるいは既に無関係になっている、過度な」情報のURLをGoogleの検索結果から削除するようリクエストするためのフォームを欧州のユーザー向けに公開した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.