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クラウドサービスのBox、競合Streem買収でデスクトップおよびストリーミング機能を獲得
日本でも顧客を拡大中のクラウドサービスBoxが、デスクトップ機能や動画ストリーミング機能を有する競合のStreemを買収し、自社サービスに機能を統合する。
クラウド型のファイル共有/コラボレーションサービス「Box」を提供する米Boxは6月16日(現地時間)、競合する米Streemを買収することで合意に達したと発表した。買収総額などの詳細は公表されていない。
買収完了後、Streemの機能はBoxに統合され、Streemの現行ユーザーはBoxに移行するか、現在クラウドに保存しているファイルをZIPファイルでダウンロードするかを選択することになる。
Boxは、無制限の容量(Businessプラン以上)を持つクラウドストレージ機能と、ファイルをユーザー同士で共有・編集できるコラボレーション機能を備える。米GEなどの世界的大手を含む多数の企業に導入されており、日本ではディー・エヌ・エー(DeNA)などが採用している。約22万5000の企業で2500万人以上のユーザーが利用する。
Boxにはこれまで、競合であるGoogleドライブやDropbox、MicrosoftのOneDriveなどにはあるクラウドをデスクトップのフォルダのように扱う機能がなかったが、Streemの機能を統合することでこの機能を追加できる。
Streemはデスクトップ機能の他に、クラウド上の動画ファイルをデスクトップで滑らかに再生できるバッファリング/ストリーミング技術も持っている。
Streemは2012年創業のサンフランシスコに拠点を置く非公開企業。従業員数は10人以下で、米Y-Combinatorが支援している。
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