「ニコニコ動画」閲覧者に偽Flash Player更新通知 マイクロアドの広告ネットワークが原因
「niconico」内で19日未明から、Flash Playerの更新を促す偽の通知が表示され、マルウェアをダウンロードさせられるという報告が相次いでいたが、原因はマイクロアドの広告ネットワークだったという。
ドワンゴは、動画サービス「niconico」内で6月19日未明から、Flash Playerの更新を促す偽の通知が表示され、誘導に従うとマルウェアをダウンロードさせられるという報告があったと発表した。マイクロアドの広告ネットワークに埋め込まれていたスクリプトが原因で、同日正午までに同ネットワークとの通信を遮断したという。
「ニコニコ動画」や「ニコニコ生放送」を閲覧中、「このページは表示できません! Flash Playerの最新バージョンへのアップデート!」というメッセージがポップアップ表示され、偽のFlash Player更新サイトに誘導された──という報告がネットで相次ぎ、Flash Player提供元のアドビシステムズが注意を呼びかけていた。
マイクロアドによると、同社が提供する広告配信サービス「MicroAd AdFunnel」を導入している一部のメディアで問題が起きていたという。提携している米国の広告事業社からマイクロアドの広告サービスを経由して問題の広告が配信されていたことを確認し、19日午前10時ごろに同事業者からの配信を停止したという。同事業者からは、該当の広告と関連するドメインをすべて特定し、停止処置を完了したと報告を受けたという。
被害規模や、ユーザーが被害を受けたかの判別方法、被害を受けた場合の回復方法などは、マイクロアドが調査中。ドワンゴは「マイクロアドから報告があり次第改めて周知する」としている。
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