Twitter、モバイルリターゲティング広告のTapCommerceを買収
Twitterが、サービスやアプリへの再訪を促す広告を手掛けるTapCommerceを買収し、MoPubのサービスに統合する。
米Twitterは6月30日(現地時間)、モバイルリターゲティング広告を手掛ける米TapCommerceを買収することで合意に達したと発表した。買収総額は公表されていないが、米Re/codeによると約1億ドルという。
TapCommerceは2012年創業のニューヨークに拠点を置く非公開企業。“リターゲティング”とは、文字通り一度ターゲティングした顧客を再度ターゲティングし直すということ。例えばあるオンラインショップのアプリをインストールしているユーザーのTwitterのタイムラインやFacebookのニュースフィードに、そのアプリを開くためのボタンのついた広告を表示する。現在5万本以上のアプリに1日当たり150億件以上のリターゲティング広告を表示しているという。
TapCommerceのプラットフォームは既にMoPubに統合されているという。Twitterは同日、MoPubのモバイルインストール広告の世界での提供開始も発表しており、この広告でアプリをインストール済みの場合に[インストール]ボタンが[開く]ボタンになるのもTapCommerceの技術を採用しているようだ。
TapCommerceはFacebookをはじめとする多数の企業を顧客に持っている。同社は公式ブログで、Twitter以外の現行顧客へのサービスに変更はないとしている。
Twitterはモバイル広告に注力しており、MoPubやNamo Mediaなどのモバイル広告企業を立て続けに買収している。
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