Windows 9(仮)、デスクトップ/ノートPCの画面はWindows 7風に──ZDNet報道
Microsoftが、Windows 8.1のUpdate 1で改善したタッチ非対応PC向けのユーザーインタフェースを更に進めて、次期Windowsではデスクトップ/ノートPC版では新しいスタートメニュー付きのWindows Desktopを表示するとZDNetが報じた。
来年春にリリースされるとみられる米Microsoftの次期Windows(Microsoftからの正式発表はないが、コードネーム:Threshold)では、起動後の画面がハードウェアによって異なるものになると、米ZDNetのベテランMicrosoftウォッチャー、メアリー・ジョー・フォーリー氏が情報筋の話として報じた。
Windows 8.1のUpdate 1ではタッチ非対応PCユーザー向けのUIが改善されたが、Thresholdではこれがさらに進むようだ。
従来型のデスクトップPCやノートPC向けのバージョンではWindows 7と似たWindows Desktopが表示され、Build 2014で披露された小さいスタートメニューが利用できるという。このスタートメニューは従来のようなソフトウェアの一覧に加え、ライブタイルも表示される。
Surface Pro 3や中国LenovoのYogaシリーズのようにノートPCとしてもタブレットとしても使える端末の場合は、キーボードが接続されているかどうかでWindows 8のようなスタート画面とWindows Desktopを切り替えられるようになる。
タブレット版のWindowsにはWindows Desktopの表示機能は搭載されない。
ThresholdのバージョンがWindows 9になるかどうかはフォーリー氏もまだ分からないとしている。
同氏によると、Thresholdのリリースの前に、Windows 8.1 Update 2が今夏にも実施されるという。同氏は、Windows 8.1 Update 2を適用したユーザーだけでなく、Windows 7 SP1ユーザーにもThresholdを無償提供するとみている。
米分析会社Net Applicationsが毎月発表している世界OS市場のバージョン別シェアの5月の結果によると、Windows 7のシェアが50.06%でいまだトップで、Windows 8とWindows 8.1を合わせてもまだ12.64%だ。
関連記事
- Windows 8.1 Update 1、タスクバー強化や右クリックなど非タッチユーザーに配慮
4月8日にWindows 8およびWindows 8.1を対象に実施されるアップデートでは、マウスとキーボードを使うユーザー向けのさまざまなUI改善が実施される。将来的にはスタートボタンもWindows 7に近いものになる見込みだ。 - Windows 8.1、春のアップデートで非タッチ対応PCのUI改善へ
Microsoftが春に予定しているWindows 8.1の次期アップデートは、古いPCのユーザーや上位互換性のない自前アプリを使う企業などのWindows 8.1への移行を促進することに重点が置かれているようだ。 - Windowsの次期版コードネームは「Threshold」?──ZDNet報道
ZDNetのベテランMicrosoftウォッチャー、メアリー・ジョー・フォーリー氏が、Windows 8.1の次のWindows OSのメジャーアップデートのコードネームは「Threshold」で、2015年春に実施されると報じた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.