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江戸時代の旅人の地図、米アーティストがデジタル技術で再現 伝統的手法との融合で
「江戸時代の旅人が使ったであろう地図と近いものを再現したい」――江戸時代の日本地図を伝統的な手法とデジタル技術を組み合わせて作り上げる米アーティストによるプロジェクトがKickstarterで出資を募っている。
アメリカ人アーティストによる江戸時代の日本地図を伝統的な方法とデジタル技術を組み合わせて製作するプロジェクト「A Land of Narrow Path」がKickstarterで資金調達に成功した。作品は年内にも届けられる予定だ。
日本の伝統的な製紙技術とアートとしての本を専門とする芸術家、ニコラス・クラディスさんを中心に発足したプロジェクト。背景の質感を再現するために和紙を使い、デジタル技術を使って地図を描きつつ、木版画などの技術も用いるという。すべてのテキストや地名は英語で表記し、一部日本語も併用する。
「測量として完璧なものではないが、江戸時代の旅人が使ったであろう地図と近いものを再現しようと試みている」という。松尾芭蕉や小林一茶、十返舎一九などの旅人たちは、その旅上で何を見たいと思っていたのか。どの道が彼らを隠遁生活へと導いたのか。にぎやかな町や忘れられた島はどこにあったのか――などの問いを想定した作品だという。
出資は10ドルからで、7月14日まで受け付け。すでに目標額の2350ドルを大きく上回る1万5000ドルを調達している。作品の出荷時期は11月〜来年1月を予定している。
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