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オムロン、JR駅利用客の映像を無断で他の研究に転用
オムロンがJR東日本の4つの駅で撮影した利用客の映像を、JR東に無断でほかの研究に流用していたとする報道について、同社が事実を認め、謝罪した。
オムロンがJR東日本の4つの駅で撮影した利用客の映像を無断でほかの研究に流用していたとして、同社は7月12日、事実を認めて謝罪した。
同社の発表によると、JR東日本から受託した業務で撮影した画像を、2006年〜10年にかけて独立行政法人・情報通信研究機構(NICT)から受託した「高度画像監視センサネットワーク技術の研究開発」で許可なく利用していたという。
また、人の動きを把握する技術を研究開発する文部科学省の補助事業「人物画像解析システムの開発」でも、2012年5月と7月、京都駅ビルで施設管理者の了解なく静止画・動画を撮影、研究開発に使用しており、学会などでも一部利用していたという。
それぞれについて、関係者に報告と謝罪をしたという。研究開発で使用した画像情報はすでに返還・破棄しており、画像情報は漏えいしていないという。
今後、再発防止のための委員会を設け、管理レベルを引き上げるなどして再発防止に努めるとしている。山田義仁社長は「このたびご迷惑とご心配をおかけしたすべての皆様に深くお詫びする。グループ全体でコンプライアンスを再徹底し、全社をあげて信頼の回復に努める」と謝罪している。
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