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ベネッセ情報流出、ジャストシステムに販売した業者がコメント 「不正情報含む認識なかった」
ベネッセの顧客情報流出で、ジャストシステムに個人情報を販売した業者がコメント。データは他社から購入したもので「不正な流出情報が含まれている認識は全くなかった」という。
ベネッセコーポレーションから大量の個人情報が流出した問題で、ジャストシステムにデータを販売した「文献社」(東京都福生市)が7月16日、「不正な流出情報が含まれているという認識はなかった」という取引先に向けたコメントをWebサイトで公表した。データは別の名簿業者から購入したといい、データのチェックが済むまで当面取り引きを停止するという。
ジャストシステムは今年5月、文献社から個人情報257万3068件の個人情報を購入した。文献社によると、データは「パンワールド」(東京都武蔵野市)から「正当に入手」しており、「当該情報に不正な流出情報が含まれていたという認識は全くなかった」としている。
文献社は取引先に対し、「心ならずとも風評被害にさらされ、取引先関係者各位に多大なご心配・ご迷惑をおかけしております」と謝罪。警察の捜査に協力するとともに、情報管理システムの見直しを強化・徹底するため、商品の安全が確認されるまで当面取り引きを停止するという。
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