スマホ料金「ガラケー並み」に ワイモバイル、月2980円からの“通話・通信定額”で従来携帯からの移行狙う(2/2 ページ)
「“ガラケー”に近い料金設定にした」――ワイモバイルの「スマホプラン」は月額料金をガラケー並みに抑え、スマホ移行ニーズを取り込む狙いだ。
「Yahoo!JAPAN」との連携 「楽しい」キャリアに
「Yahoo!JAPAN」のサービスと連携することで、通信インフラから、ネットサービスまでワンストップで提供し、ユーザーにとって「楽しい」(ガンCEO)キャリアを目指す。
第1弾として、スマホプランのユーザーに、Yahoo!JAPANのサービス利用実績などに応じ、翌月に利用可能な追加のデータ通信量を獲得できる「パケットマイレージ」を提供するほか、ストレージサービス「Yahoo!ボックス」(30Gバイト)を無料提供。オプションで、「Yahoo!プレミアム」の特典と、速度制限解除料500円分をセットにした「Enjoyパック」(月額500円)も用意した。
ヤフーとの連携は「まだ道半ば」(寺尾COO)としており、今後も連携を強化していく。
国内スマホシェア10%獲得目指す
新料金をテコにスマホユーザーを拡大させ、PHS、Pocket Wi-Fiに次ぐ「3つめの事業ドメイン」に成長させていく狙い。同社のスマートフォン契約者数は約100万(旧ウィルコム/イー・モバイル合計)だが、今後、国内スマートフォンシェア10%獲得を目指すという。
ヤフーは今年3月、イー・アクセスを買収すると発表していたが、5月になって買収を中止し、協業に切り替えた。経緯についてガンCEOは「複雑な取り引きで、詰めてみないと難しいところが分からなかった。お互いのガバナンスにいろいろ問題が発生するのではないか、という懸念が資本提携を見送ることになった原因ではないか」と述べた。
総務省の会議で議論されている4G(3.5GHz帯)の周波数について、ワイモバイルには割り当てられない公算が強まっている。「最初の勝負は料金。頑張ってお客さんを取りに行きたい。ユーザーが増えれば追加周波数をもらわないと厳しくなる。もし3.5GHz帯がダメでも、追加の1.7GHz帯「F0」(1.7GHz帯の5MHz幅)を早くもらいたい」(ガンCEO)
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