スマホ向け「Yahoo!カーナビ」リリース 渋滞情報をリアルタイム取得、「スマホ向けカーナビのスタンダードに」
スマホ向けアプリ「Yahoo!カーナビ」がリリースされた。渋滞や交通規制情報をリアルタイムに取得する「VICS」に国内無料アプリとして初めて対応する。
ヤフーは7月31日、スマートフォン向けアプリ「Yahoo!カーナビ」(iOS/Android)をリリースした。国産サービスとして、日本のドライバーや交通事情に合わせた分かりやすさ/使いやすさにこだわり、「スマホ向けカーナビのスタンダードに」と意気込む。
スマホ向け無料カーナビアプリとしては国内で初めて、渋滞や交通規制情報をリアルタイムに収集する「VICS」に対応(「Yahoo!ID」でのログインが必要)。最新の道路状況を踏まえて音声と地図で最適なルートを案内する。
「おすすめ」「高速道路優先」「一般道路優先」の3種のルート検索が可能。交差点の表示や高速道路の入り口、分岐などをグラフィックで表示する。
東芝、住友電工システムソリューション、JAF、三井のリパークなどと連携し、関連情報も掲載。「タイムズ」「リパーク」など全国2万4000カ所の駐車場の満車空車情報の表示や、近隣のガソリン価格の比較、飲食店やレジャー施設など全国3万1000カ所のJAF優待施設を検索する機能などを搭載する。音声検索にも対応し、PC版「Yahoo!地図」と連携すると自宅のPCで設定した目的地をカーナビに送信することもできる。
「Googleマップ」をはじめ海外サービスが目立つスマホ向けカーナビアプリ。マップイノベーションセンター長の石田幸央さんは、国産サービスとしての強みは「複雑な分岐や高速道路を走る際の表示や音声案内の明快さ、分かりやすさ」と話し、品質に自信を見せる。
石田さんは「総移動時間における車の利用率は都内では50%程度にとどまるものの、日本全体で見ると86%を占めてており、市場はまだまだ大きい。特に地方の地区町村では94%と高く、我々がまだリーチできていない層にもニーズがある。海外サービスからのユーザー奪還を狙う」とカーナビ分野に進出する背景を説明する。
サービス開始時点では全ての機能を無料で提供。今後、声優を起用したナビ音声のカスタマイズ機能など、有料オプションの搭載も検討するとしている。
関連記事
- モバイル版Google Mapsが大幅アップデート 車線変更やUberアプリとの連係など
AndroidおよびiOS版Googleマップのアップデートで、ナビでの車線変更や別ルート表示、スポット検索のフィルター、Uberアプリとの連係機能などが追加される。 - スマホに話しかけるだけで渋滞情報通知 ドコモとパイオニアが新サービス
スマートフォンに話しかけるだけで、渋滞情報や周辺情報などを教えてくれるクラウドベースのサービス「ドコモドライブネットインフォ」を、ドコモとパイオニアが共同開発した。 - ヤフー「音声アシスト」がデンソーのカーナビと連携 スマホから音声で操作可能に
ヤフーの音声エージェント「音声アシスト」とデンソーのカーナビ「ARPEGGiO」が連携。音声対話でカーナビを利用できるようになる。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.