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理研、笹井氏自殺は「痛恨の極み」と声明 「静寂な環境」求める
「いましばらく静寂な環境を与えていただくことを切にお願い申し上げる」――理研は8月7日、笹井氏の自殺を受けて声明を発表した。
理化学研究所は8月7日、笹井芳樹 発生・再生科学総合研究センター(CDB)副センター長の自殺を受け、「STAP細胞問題にご関心を寄せられる方々へ」と題した声明を発表した。笹井氏の死を防げなかったことは「痛恨の極み」とし、「いましばらく静寂な環境を与えていただくことを切にお願い申し上げる」としている。
声明で理研は、「今、大切なことは、この不幸がこれ以上周辺の関係者に影響を与えないこと」「関係者の精神的負担に伴う不測の事態の惹起を防がねばなならない」と訴える。
STAP論文の著者たちが批判にさらされたことを受け、「メンタルケアなどに留意していた」というが、現場の研究者や職員、家族、友人の動揺や不安も深刻だとして、「理研は今後もあらゆる方策で、心身の負担軽減を講じていく」としている。
理研が研究不正の再発防止に取り組んでいることを説明。研究に専念できる環境を再生するためにも、「いましばらくの時間と静寂な環境を与えていただくことを切にお願い申し上げます」としている。
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