万引き犯とみられる人物に「商品を返さなければ顔写真を公開する」とまんだらけが警告していた問題で、同社は8月13日、公開の中止を発表した。警視庁中野署から要請を受けたこともあり、「今後は証拠も十分あるので、警察の方々のお力を信じてお任せしてまいります」と捜査にゆだねる方針だ。
同社によると、「あくまでも法令遵守を基本とした上で警察の捜査に協力する立場」「窃盗した商品を本人の良心にもとづきあくまでも自主的に返還してほしかったことを願っておりました」が、期限の12日は報道陣が東京・中野の店舗が入居するビル入り口や周辺に集まっていたため、「とても犯人が入って来られる状況にはなかった」という。
直前に、万引き犯の身内と思われるという女性から返却について電話があり、「期待して待っていたのですが、どうも無理なようでした」という。
同社には応援のメールや電話などが「予想外」にあったという。「多くの一般市民の皆様が法制度や司法・警察の現状にやりきれない思いをお持ちだということも事実として多々あるのだと思います」とする一方、今後は警察の捜査にゆだねる方針を示している。
同社によると、8月4日に中野店のショーケースから「鉄人28号」のブリキ人形(販売価格25万円)が万引きされた。中野署に被害届を提出する一方、万引き犯とみられる男性の顔にモザイクをかけた防犯カメラ画像を自社サイトで公開し、12日までに返却されなければモザイクを外した画像を公開すると警告。同署が公開の中止を要請していた。
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