Microsoft、新取締役にVisaのCEOを指名
サティア・ナデラCEOの下、改革を進めるMicrosoftが、2人の取締役交代を発表した。新取締役にはVisaのCEOのとKraft FoodsのCFOが就任する。
米Microsoftは9月16日(現地時間)、同社の新取締役としてKraft Foods GroupのCFO(最高財務責任者)を務めるテリ・リスト−ストール氏(51)とVisaのチャールズ・W・シャーフCEO(49)を指名したと発表した。両氏は10月1日に取締役に就任する。
リスト−ストール氏は米財務会計協会の理事も務める。シャーフ氏はVisa以前はCitigroupやJPMorgan Chaseで幹部を歴任した。
現取締役のデビッド・マーカート氏(65)とディナ・ダブロン氏(61)が年内に退任し、同社の取締役は10人のままになる。マーカート氏は米ベンチャーキャピタルAugust Capitalのパートナー、ダブロン氏はJPMorgan Chaseの前CFO。
同社のサティア・ナデラCEOは2月の就任以来、同社の組織改革を進めている。
8月には前CEOのスティーブ・バルマー氏が取締役を退任した。
入れ替わる2人以外の取締役は、ナデラCEO、ビル・ゲイツ氏、Virtual Instrumentsのジョン・トンプソンCEO(取締役会長)、ハーベイマッドカレッジのマリア・クロウェイ校長、Bank of Americaの前副会長、チャールズ・ノスキ氏、BMW Bayerische Motoren Werkeの前会長、ヘルムート・パンケ氏、Trilogy Equity Partnersのジョン・スタントン会長、“物言う株主”として知られるValueActのメイソン・モーフィット社長の8人。
同社はまた、四半期配当金を11%(3セント)引き上げ、1株当たり31セントとしたことも発表した。
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