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東芝、「人間らしい」ロボット開発 腕や手が自然に動く 来年度実用化へ
東芝は、人間らしい容姿で腕や手が自然に動くというコミュニケーションロボットを開発した。来年度には受付窓口や展示会の案内係用のロボットとして実用化を目指す。
東芝は10月6日、人間らしい容姿で腕や手が自然に動くというコミュニケーションロボットを開発したと発表した。肌の質感や目の動きなどを人間らしく作り、お辞儀や簡単なあいさつ、手話などの動作が行える。7日に開幕する「CEATEC JAPAN 2014」(千葉・幕張メッセ)で参考展示し、受付窓口や展示会の案内係用のロボットとして来年度中の実用化を目指す。
芝浦工業大学、湘南工科大学、エーラボ、大阪大学の協力を得て開発。芝浦工大・湘南工大のロボット駆動技術とモーションセンサーを応用した動作教示技術、エーラボ・阪大の人間らしい容姿・表情づくりの技術を組み合わせ、上半身が自然に動き、生身の人間らしい質感のロボットになったという。
東芝が産業用ロボット分野で培った技術・ノウハウを活かし、43カ所の駆動装置が滑らかに動く多関節ロボットの動作アルゴリズムを開発したという。
将来は福祉・ヘルスケア分野などでの活用も想定。東芝のセンサー技術や音声合成技術、音声認識技術、ロボットメカ制御技術などを組み合わせ、2020年には高齢者や認知症患者の話し相手、遠隔カウンセラー、手話ロボット、高齢者見守りロボットなどでの利用を計画している。
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