ニュース
VAIO、クリエイター特化タブレットPC公開 「市場として狭いことは承知、この経験は必ずやVAIOの財産に」
VAIOが高解像度ディスプレイなどを備えたクリエイター向けタブレットPCのプロトタイプを公開した。
米Adobe Systemsによるクリエイター向けカンファレンス「Adobe MAX」(米ロサンゼルス、10月4日〜8日)でVAIOの新モデルのプロトタイプが公開された。
タブレットとしても使える分離型PCで、フルHD以上の高解像度(2560×1704ピクセル)12.3インチディスプレイ、Adobe RGBカバー率95%以上、N-trig製の筆圧検知スタイラスペンに対応――など、クリエイターに特化した仕様になっている。
日本語VAIOサイトでは6日、特設ページが公開された。開発のきっかけは「PCと紙のノートを両方持ち歩いて使い分けている人を見て、何で?と思ったのが始まり」だという。ビジネスマンが気軽にメモできることを目指していたが、他のペン付きタブレットPCに対する反響をもとに、イラストレーターやグラフィックデザイナー、フォトグラファーなどクリエイターにフォーカスした製品作りに変わっていったと開発の経緯を紹介している。
プロトタイプ段階で操作できる状態に仕上げるのは「異例のこと」。実際にクリエイターに一定期間利用してもらい、フィードバックを得ながら製品を調整しているそうだ。「もちろん市場として狭いことは承知していたが、1人1人のクリエイターの状況に向き合って求めているものに応えていく経験は、必ずやVAIOの財産になるという読みがあった」と開発チームの意気込みがつづられている。
関連記事
- 「VAIO Prototype Tablet PC」公開――4コアCPU、Iris Pro、Adobe RGB対応の12.3型“2560×1704”液晶を備えた超高性能タブレット
クリエイター向けイベント「Adobe MAX 2014」でVAIOが公開した試作機は、クリエイターが外に持ち出してプロレベルの作業を可能にする圧倒的な高性能タブレットだった。 - VAIO、クリエイター向けタブレットPCを「Adobe MAX」で展示
VAIOがクリエイター向けタブレットPCの試作機を「Adobe MAX」で展示することが分かった。 - 「VAIO株式会社」始動 国内市場限定・ネット通販のみ 事業規模縮小で早期黒字化へ
ソニーのPC事業を引き継いだ新会社「VAIO株式会社」が発足した。当面は国内限定、「ソニーストア」の通販のみで販売するなどソニー時代より規模を大きく縮小し、早期の黒字化を目指す。 - 「また下方修正か」負のスパイラルにはまり込むソニー 平井社長に迫るカウントダウン
“デジャヴ”のような「負のスパイラル」にソニーがはまりこんでいる。再び業績予想の下方修正に追い込まれたが、その後に行われたのはいつもと同じ経営陣の弁解、そして人員削減。平井氏が社長が就任して2年半。残された時間は多くはない。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.