アイカーン氏、公開書簡でまたAppleに自社株買いを迫る
“物言う投資家”カール・アイカーン氏が、Appleの現在の株価は過小評価されており、同社は自社株買いを拡大するべきだというティム・クックCEO宛の書簡を公開した。
“物言う投資家”として知られるカール・アイカーン氏は10月9日(現地時間)、自身のWebサイトに米Appleのティム・クックCEO宛の公開書簡を掲載した。Appleの株式は過小評価されており、同社はもっと自社株買いを実施するべきだと主張する。
アイカーン氏はAppleの株主(同氏の保有株式は発行済株式総数の約1%)として、これまでもたびたびAppleに対し、自身のTwitterなどで自社株買いを強く勧めてきた。
今回の書簡では、Appleの株式は現在過小評価されており、本来であれば1株当たり203ドルで取引されるべきだとしている(同社の本稿執筆現在の株価は101.02ドル)。
アイカーン氏はAppleの有望な前途を分析してみせ、現在の過小評価は長くは続かないとし、自社株買いを加速するよう強く勧めている。
Appleは4月、2015年末までに300億ドルの自社株買いを行い、株式分割を実施することを発表した。同社は昨年5月、向こう3年間で総額1000億ドルの株主還元を実施すると発表している。
米CNBCのツイートによると、Appleはこの書簡を受け「われわれは常に株主からの提言を傾聴している。2013年から当社史上最大の株主還元プログラムを実施してきた。以前言ったように、われわれはこのプログラムを毎年見直し、全株主からの意見を考慮に入れている」という声明文を発表した。
5000ワード以上あるアイカーン氏の公開書簡はこちらで読める。
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