「Dell Chromebook 11」3万8980円で国内発売 個人向けは「年内めどに」
デルのChromebook「Dell Chromebook 11」が日本で発売。まずは法人向け端末のみを提供し、個人向けには年内をめどに発売するという。
デルは10月15日、「Chrome OS」を搭載した11インチのノートPC「Dell Chromebook 11」を日本国内で発売した。まずは同社の直販サイトとパートナー企業経由で法人向けに販売していく。直販価格は3万8980円(税別、配送料込み)。
Webブラウザ「Google Chrome」とクラウド型の業務アプリケーション「Google Apps」の利用に特化したLinuxベースの「Chrome OS」を搭載。起動の速さや価格の安さ、管理コンソールを通じた複数端末の管理のしやすさなどを特徴とし、ブラウザ業務が中心のライトユーザー向けやシンクライアント、教育用端末などでの利用を見込む。
米国では2014年1月に発売し、既に教育分野で4万台以上の導入実績があるという。デルの飯塚祐一 エンドユーザー・コンピューティング統括本部パートナービジネス開発マネージャーは「教育機関でPCなどを使って学力テストや採点をするには多大な工数がかかり、教師がIT管理者の役割を担っているケースもある。管理が容易なChromebookが提供できる価値は大きいのでは」と話す。
11.6インチディスプレイ(1366×768ピクセル)とデュアルコアのCeleron 2955 U/1.4GHz、4GバイトRAMを搭載し、「Chrome OSを起動するのに十分なパフォーマンスを備える」(飯塚氏)という。内蔵ストレージは16Gバイト、バッテリー駆動時間は約10時間。日本市場向けには78キーの日本語キーボードを搭載する。
外部インタフェースはUSB 3.0ポートを2基、HDMIポート1基、SDXCポート1基をそれぞれ搭載。サイズは約296.6(幅)×24.6(高さ)×200.7(奥行き)ミリ。重さ約1.32キロ。購入者向けに1年間の引き取り修理サービスも提供する。
日本ではまず法人向け端末のみを提供し、今後は個人向け端末も提供する方針。デルのキム・テヨン氏(エンドユーザー・コンピューティング統括本部ブランドマーケティングマネージャー)は「(個人向け提供については)Googleと協議しながら前向きに検討している。年内をめどに提供できるよう調整を進めていきたい」と話している。
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