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ソフトバンクが無料漫画アプリに参入 Jコミとタッグ「ハートコミックス」 “ソシャゲ風”ビジネスモデルで(2/2 ページ)
ソフトバンクが激戦の無料アプリ市場に参入。ソーシャルゲーム風ビジネスモデルを採用した「ハートコミックス」β版を公開した。
これらのアプリは配信だけではなくコンテンツ制作も行っているが、ハートコミックスはコンテンツ制作をJコミに任せ、漫画の配信とマネタイズに特化。コンテンツ調達コストをゼロに抑え、レベニューシェアでJコミや作家に還元する。
無料の漫画アプリは新人の作品や投稿作品を収録しているケースも多いが、ハートコミックスが提供する絶版マンガ図書館の作品は、出版社から単行本が発行された高品質な作品ばかり。「投稿型サイトなどと比べるとクオリティが担保できる」と杉浦さんは言う。
操作性とリコメンド機能で「絶版マンガ図書館」との違いを
絶版マンガ図書館の漫画は、絶版マンガ図書館公式Webサイトやアプリを使えば完全無料で読める。ただ、公式サイトやアプリはリテラシーが高いユーザー向けに設計されており、そうでないユーザーには操作が難しかったり、面白い漫画を見つけきれない場合もある。
ハートコミックスは、初心者にも分かりやすいようユーザーインタフェースを工夫したほか、おすすめ漫画を紹介する機能を備え、Webやアプリの操作が苦手だったり漫画に詳しくなくても自分に合った漫画を簡単に見つけられるよう工夫した。
ハートコミックスの収録漫画は絶版マンガ図書館の拡大に伴って増やしていくほか、将来は、Webで無料公開されている漫画を収録したり出版社と連携するなど、さまざまな漫画を収録することも検討。まずは10万ダウンロードを目指す。
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