Android向けApple「Handoff」のような端末連係サービス「Baton」
1つの端末で書きかけのメールを別の端末で完成させる──。そんなAppleの「Handoff」のような機能をAndroidで可能にするクラウドサービス「Baton」を米新興企業のNextbitが発表した。
米新興企業Nextbitは10月27日(現地時間)、複数のAndroid端末でアプリやゲームの続きを連係できるサービス「Baton」を発表した。
米Appleが「OS X Yosemite」搭載Macと「iOS 8.1」搭載端末で提供する「Handoff」機能のように、クラウド経由で1つの端末で始めた操作の続きを別の端末にバトンタッチできる。
Batonはまずは米CyanogenによるAndroidベースのオープンソースOS「CyanogenMod」に対応し、米国在住ユーザー向けのβテストの参加受付がスタートした。
ユーザーはアプリとそのデータを複数の端末で同期でき、1つの端末の操作の途中でBatonのメニューを呼び出し、続きの操作をしたい端末を選ぶことで、選ばれた端末に同じ画面が表示される。
また、アプリとそのデータをNextbitのクラウドにバックアップでき、端末にリストアできる。
Nextbitは2013年、米GoogleでAndroidチームの幹部を務めたトム・モスCEOがやはりGoogle出身のマイク・チャンCTO(最高技術責任者)とともに立ち上げたサンフランシスコに拠点を置く非公開企業。約20人の社員にはGoogle、Apple、Amazon、Dropboxなどの出身者が含まれる。8月の増資でGoogleのVC部門とAccel Partnersから1800万ドルを獲得している。
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