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後発の勝算は? 楽天、フリマアプリ「ラクマ」発表(2/2 ページ)
スマートフォンで個人間売買できるフリマアプリ「ラクマ」を楽天が公開。先行するライバルも多い市場だが、楽天市場のユーザーベースやサポートのノウハウを武器に浸透を狙う。
楽天ならではの強みは、ユーザーサポートなど運用という。「こういったサービスは、拡大すると場を悪用する人が集まってくる」と高橋常務は指摘。既存サービスの経験を生かしたパトロールや運用で、「初心者でも安心・安全に利用できる点が競合との違いになる」とする。
テレビCMなどの大規模なプロモーションの予定はないが、「楽天市場」トップページで宣伝し、楽天市場ユーザーの流入を狙う。決済に「楽天スーパーポイント」が利用できるのも独自の強み。将来、ラクマから収益が上がれば、購入者へのポイント付与も検討するという。
CtoC(消費者−消費者間)の売買サービスとして同社は楽天オークションも展開しているが、ユーザーは30代以上が中心。ラクマは18〜24歳の若年層女性や主婦層が積極的に利用すると想定している。楽天オークションにはBtoC取引もあるが、ラクマはCtoCに限定する。
「スマホが浸透し、物の売り買いに利用する人がこれからすごく増えると思う。楽天で商品を購入した人が売りたくなるタイミングもあるだろう。楽天のユーザーはスマホとの親和性は高い。うまく活用して喜んでもらえるサービスにしたい」と高橋常務は話している。
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