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世界のネット利用者が30億人超え──ITU:残りは43億人に
国連機関の国際電気通信連合(ITU)が、世界のインターネット利用者数が30億人を超えたと発表した。これでネットを利用していない人は残り43億人になる。その9割は新興国の人々だ。
国際連合(UN)の専門機関である国際電気通信連合(ITU)は11月24日、世界のインターネット利用者数が30億人を超えたと発表した。ITUは今年5月、年内に30億人を突破すると予測していた。
2014年のネット利用者数は、前年より6.6%増加した。新興国での増加が8.7%と先進国より2倍以上の伸びだった。新興国におけるネット利用者数は過去5年間で倍増したが、まだインターネットを利用していない人は約43億人おり、その9割は新興国の人々だ。
普及率が最も低いのはアフリカ大陸で、わずか19%。だが前年比13%増加しており、4年前の2倍になるという。
米Facebookは“残りの50億人(今後は残りの43億人、になる)”にインターネットを提供することを目標とする「Internet.org」の取り組みの一環で、7月にアフリカのザンビアでデータ課金なしでネットの基本サービスを使えるようにするモバイルアプリを公開した。
米Googleも、「Project Loon」や「Android One」などで、インターネットの普及に取り組んでいる。
ITUは「Code 2020」イニシアチブで、2020年までにインターネット利用者をあと15億人増やすという目標を掲げている。
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