CCCが携帯子会社「CCCモバイル」設立 独自スマートフォン発売へ TSUTAYA店頭販売も
CCCが子会社「CCCモバイル」を設立。来秋にMVNOに参入し、オリジナルスマートフォンを発売する。
カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)は12月1日、子会社「CCCモバイル」を設立したと発表した。オリジナルスマートフォンの開発や、TSUTAYA店頭での端末・グッズの販売を行う。
MVNO(仮想モバイル通信事業者)に参入し、来年秋をめどにオリジナルスマートフォンを発売する。ユーザーがTSUTAYAでレンタルしたDVDに合わせて、関連CDや書籍、コンサートや舞台のチケットをリコメンドしたり、「Tポイント」「Tマネー」を使いやすくするなど、CCCグループの各店舗やサービスと連携することを目指す。
コンセプトは「ユーザーの声を集めて作るスマートフォン」。SNSで要望や意見を募る予定で、来年1月1日に製品名を発表し、本格的に始動する。
新会社は、ソフトバンクショップなどを展開するルートワン・パワーと合弁で設立(資本金12.5億円)。社長にはルートワン・パワーの服部義一社長が就任する。
端末やグッズを扱う新ブランド「TSUTAYA mobile」もTSUTAYA店内に出店。「代官山蔦屋書店」を手本に、デバイス販売だけでなく、「音楽」「映画」「スポーツ」などさまざまな切り口からスマートフォンの活用法を提案していく。
スマートフォンアクセサリーを扱うエム・フロンティア、中古PC/携帯電話を取り扱うイオシスと資本提携し、書籍やスマホケースに加え、カメラやスピーカー、楽器やウェアラブル端末など関連グッズを厳選して扱うという。来春開設予定の「二子玉川蔦屋家電」「梅田蔦屋書店」からスタートし、店舗規模に合わせたパッケージ展開で全国に広げていく方針だ。
CCCの武田宣副社長は「人々の生活にもはやスマートフォンは欠かせない存在。端末を中心にライフスタイルをデザインするとどうなるか、我々だからこそできる挑戦だと思う。TSUTAYA事業、Tポイント事業に続くCCCグループの大きな柱に育てば」と期待を寄せている。
関連記事
- Tカードで使える電子マネー「Tマネー」スタート
既存のTカードでそのまま使える電子マネー「Tマネー」がスタートする。 - Tカードがライブチケットに 「Tチケット」サービス開始
「Tカード」をライブやイベントの入場チケットとして使えるサービス「Tチケット」がスタート。オンラインでチケット購入手続きができ、発券や発送などの手間が不要だ。 - CCCグループがネットサービス統合、「T-SITE」公開 ユーザーの好みに応じて情報表示
「TSUTAYA online」などCCCグループの全ネットサービスを統合した「T-SITE」がオープン。T会員のIDでログインすると、ユーザーの好みに合わせたニュースや映画、音楽、書籍などの情報が表示される。 - 欲しい本を書店注文、届くまでは電子版で先読み――BookLive!とTSUTAYAが新サービス
電子書籍ストア「BookLive!」と「TSUTAYA」が提携しし、紙/電子の両方をカバーするサービスを年内をめどにスタートする。 - CCC、T会員規約を改正 個人情報「共同利用」から「第三者提供」に オプトアウトも可能
CCCが「T会員規約」を11月1日に改正。ポイントプログラム参加企業などへの個人情報の提供方法を、従来の「共同利用」から「第三者提供」に変更する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.