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音に電子透かしを埋め込むサービス、DNPが開発 店内放送や楽曲からスマホに情報配信
店内放送や楽曲に電子透かしを埋め込み、音源を通してスマホに情報配信するサービスをDNPが開発。新宿の街頭ビジョンによる情報配信に採用された。
大日本印刷(DNP)は12月11日、店内などで流れる音に電子透かしを埋め込み、音を感知してスマートフォン画面に情報を表示できるサービスを開発したと発表した。15日から、同技術を採用した情報配信が東京・新宿の大型街頭ビジョンで始まる。
デジタルサイネージや店内で流れる音源データに人間の耳では識別しにくい「音響電子透かし」を埋め込み、スマートフォンで対応アプリを立ち上げた状態で音を感知すると、関連情報を表示する仕組み。高周波領域を使わず、既存のスピーカーで利用できる。曲中の部分ごとに埋め込む情報を変え、複数の情報を配信することも可能だ。
新宿駅東口の「ユニカビジョン」(運営:ユニカ)で15日に始まるキャンペーンでは、無料アプリ「VISION α」(iOS/Android)を通じ、街頭ビジョンから流れる音楽からイベントチケットや映画鑑賞券などのプレゼントに応募できる。
同社は2011年、雑誌などの印刷データに電子透かしを埋め込み、スマートフォンのカメラで撮影すると関連情報を配信する「QUEMA」をリリースしており、新サービスはこの発展版として開発。両方に対応したアプリ「QUEMA for Smartphone」を来年1月に配信予定で、16年度までの3年間で5億円の売り上げを見込む。
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