大手サイト、PCからのアクセスは軒並み2けたの減少率 楽天、Amazonなどスマホが逆転 ニールセン調査
ニールセンがPC/スマホそれぞれのネットサービス利用者ランキングを発表。PC利用が軒並み2けた以上落ち込むなか、スマホ利用は60%以上増加しているケースも見られた。
ニールセンは12月16日、2014年の国内インターネットサービス利用者数ランキングを発表した。各サービスのPCからの利用が前年から10%以上落ち込む一方、スマートフォンからの利用が最大6割増に。楽天やAmazonなどはスマートフォンユーザーがPCユーザーを超えている。
PCからの利用者の多いサービスのトップ5は「Yahoo!」「Google」「FC2」「YouTube」「Microsoft」。トップ10のすべてが前年比で2けたの減少率となっており、比較的PC利用の多い「楽天」(15%減)「Amazon」(14%減)などのECサイトや動画サイト「YouTube」(18%減)も大きく減少を見せている。
一方、スマートフォンからのネット利用者数は10月時点で約4400万人にのぼり、前年同期から約900万人増加。1位「Google」と2位「Yahoo!」はスマートフォンからそれぞれ月間約3400万人が利用し、ともに前年比で30%以上増加した。
楽天はPCからのアクセスが月間2151万7000人(15%減)に対しスマートフォンからは月間2805万2000人(42%増)、AmazonはPCから月間2016万4000人(14%減)に対しスマートフォンから2333万3000人(61%増)と、スマートフォンからのアクセスが上回っている。
利用者数の多かったアプリは2年連続「LINE」がトップで、約3100万人が利用。トップ10では「LINE」(46%増)、「Twitter」(52%増)、「Yahoo!JAPAN」(62%増)の3つが大幅な増加を見せている。
同社の高木史朗アナリストは「PCからスマートフォンへの移行がさらに進んだ1年。16〜49歳では普及率は70%に達しており、来年移行の伸びしろは50代以降になるため、成長はゆるやかになると考えられる。サービス利用の拡大にはデバイスの特性に合ったサービスの提供でカテゴリ内でのシェアを高めていくことが一層重要」とコメントしている。
関連記事
- PCからのWebサービス訪問者、軒並み減少 13年は「スマホへの転換の年」 ニールセン
今年はPCからのネットサービス訪問者数がトップ10全サービスで減少したことがニールセンの調査で分かった。「ネットサービスの利用がPCからスマートフォンに移行した転換の年となった」 - 「Yahoo!ニュース」は「スマホでも1番」 利用者2300万人 ニールセンの調査結果に反論
ニールセンのニュースアプリ調査で3位と伝えられた「Yahoo!ニュース」だが、同調査の数字には「Yahoo!JAPAN」アプリとWebブラウザからの利用者数が含まれていないとヤフーが説明している。 - ニュースアプリ利用者トップは「SmartNews」 上位3アプリ、1年でユーザーが倍以上に
ニールセンの調査によると、ニュースキュレーションアプリの利用者数トップは「SmartNews」。2位の「Gunosy」、3位の「Yahoo!ニュース」とも、利用者数が1年で倍以上に増えた。 - スマホ経由のアクセスはPCの65%に 食品、服飾、美容などはすでに逆転
ニールセンが、PCとスマホそれぞれのネットサービス利用動向の違いを分析した。スマートフォンからのアクセスはPC利用の65%に達し、コミュニケーションや地図のほか、食品や服飾、美容のジャンルはスマートフォン利用の方が多かった。 - オークションはスマホも「ヤフオク!」がトップ 「メルカリ」などフリマ急成長
ニールセンの調査によると、オークションはPCもスマホも『ヤフオク!』が断トツ。「メルカリ」などスマホ向けフリマサービスも急成長している。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.