KDDI、国内初のFirefox OSスマートフォン「Fx0」発売 Webサーバ機能搭載、デバイス連携が可能に
KDDIがFirefox OSを搭載する国内初のスマートフォン「Fx0」を12月25日に発売。Webサーバ機能を搭載することでさまざまなデバイスと連携可能な点などが特徴。
KDDIは12月23日、Firefox OSを搭載する国内初のスマートフォン「Fx0」を12月25日に発売すると発表した。Webサーバ機能を搭載することでさまざまなデバイスと連携可能な点などが特徴で、月間2Gバイトで月額3800円(2年間)からの専用データプランを用意。同OSを通じ、標準的なWeb技術を通してモノとWebがつながる「WoT」)Web of Things)を推進するとしている。
auオンラインショップとKDDI直営店で12月25日から、全国のauショップと取扱店では来年1月6日以降順次発売する。価格は新規・機種変更とも、一括価格4万9680円(24カ月の毎月割の場合、実質負担額2万9160円)。
Firefox OSは、米Mozilla Foundationが開発するオープンモバイルOS「Boot to Gecko」をベースとしたOS。「Webこそがプラットフォーム」をコンセプトに掲げ、HTML5やCSS、JavaScriptという標準技術を使ってアプリや機能を開発できるのが特徴。搭載端末は海外では昨年から販売されている。
KDDIは昨年2月にFirefox OSのパートナーに名乗りを上げ、端末の発売を予告してきた。
Fx0は韓国LG Electronics製。Firefox OS 2.0と約4.7インチIPS液晶ディスプレイ、クアッドコアSnapdragon 400(MSM8926)/1.2GHzと1.5Gバイトメモリ、16Gバイトストレージを搭載する。Firefox OS端末として初めてLTEに対応するほか、Snapdragon 400とHDディスプレイの搭載もFirefox OS端末では初という。日本語入力環境は、オムロンソフトウェアと共同開発した「iWnn IME for Firefox OS」を採用、フリックやトグルによるかな入力が可能だ。
デザイナーの吉岡徳仁氏が手がけた本体は、ゴールドカラーかつトランスルーセント。「最も大きな特徴であるオープン性を、吉岡氏の透明で未来感のあるデザインによって表現」しているという。
Firefox OSの採用で、HTML5やJavaScriptなど標準技術を使ってアプリケーションやユーザーインタフェースの開発が可能。またKDDIが開発に参加したWebサーバ機能を標準搭載し、同端末上でプログラミングすることでさまざまなデバイスとの連携が可能。同端末をタッチすることで無線LANによるローカルネットワークを形成でき、再生中の動画や写真をローカルネットワーク内で簡単に共有できる「Web-cast」機能も備える。KDDIはソースコードのオープン化を検討しているという。
関連記事
- KDDI、Firefox OSベースの開発者向けプラットフォーム開発 組み込み機器とWebと連携を簡単に
KDDIがFirefox OSベースの開発ボードとアプリ開発ツールを発表した。オープンプラットフォームでスマホや電子機器とWebの連携を促進していく狙いだ。 - 「Firefox OS」搭載スマートフォン公開 Webベースでアプリ開発が可能
Mozilla JapanがHTML5ベースの「Firefox OS」を搭載端末を「ワイヤレスジャパン2013」で展示している。日本語入力システムのデモ機も登場し、日本市場への投入も「できるだけ早く」進めたいという。 - Mozilla、「Firefox OS」のパートナーを拡大 LG電子とHuaweiも端末製造
Mozillaがバルセロナで開催のMobile World Congressの基調講演で、HTML5ベースのモバイルOS「Firefox OS」のパートナー拡大を発表した。日本ではKDDIが1〜2年以内に搭載端末を発売する見込みだ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.