北朝鮮、同国のインターネット障害は米国の攻撃によるとしてオバマ大統領を猿呼ばわり
北朝鮮政府は同国のインターネットが12月22日にかけて接続できなくなったのは米国の攻撃によるものだとし、また、SPEに北朝鮮パロディ映画の上映を“そそのかした”オバマ大統領を「熱帯林の中で生息する猿」と表現した。
北朝鮮の国営通信社である朝鮮中央通信(KCNA)は12月27日、朝鮮国防委員会政策局が発表した米国政府を糾弾する談話を掲載した。同国のインターネットが12月22日にかけて、一時的に接続できない状態に陥ったのは、米国が仕掛けた妨害によるものとしている。
この談話は、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント(SPE)が一旦見送ろうとした北朝鮮パロディ映画「The Interview」の公開を米連邦政府が“そそのかして”実行させた上、連邦政府がSPEへのサイバー攻撃者を北朝鮮であると断定したことを非難するものだ。北朝鮮は21日にもSPE攻撃関与を否定する声明を発表している。
北朝鮮政府はこの談話の中でバラク・オバマ大統領を「不純反動映画(The Interviewのこと)の波及」の先頭に立った張本人で「熱帯林の中で生息する猿面そのまま、いつ見ても言動がきわめて軽々しいオバマ」(KCNA日本語版)と表現し、米国が明確な証拠を示さずに攻撃を北朝鮮に結び付けていると非難した。
さらに、米国が「恥も知らずにわが共和国の主要メディアのインターネットの稼動に妨害を加え始め」、「わがメディアにハッキング攻撃を加えながらしらを切っている」としている。
だが、北朝鮮のインターネットがダウンしたのが米国の攻撃によるものだという具体的な証拠は示していない。
各国のインターネット接続状況をモニタしているArbor Networksによると、この接続障害は攻撃によるものではあるが、「これは米政府がやったことではないと確信できる」という。
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