日本標準時(JST)の維持・通報を担当している独立行政法人・情報通信研究機構(NICT)は1月16日、3年ぶりとなる「うるう秒」を今年7月1日に挿入すると発表した。7月1日の午前8時59分59秒と午前9時00分00秒の間に「8時59分60秒」を挿入。7月1日が1秒だけ長くなる。
地球の公転・自転に基づき時刻を決める「天文時」と、原子時計とのずれが0.9秒に近づいたため、地球の回転についての国際観測を実施している「国際地球回転事業」(IERS)がうるう秒の挿入を決めた。前回は2012年の7月1日で、平日に実施されるのは1997年以来という。
NICTは、電波時計などに時刻情報を提供している標準電波や、コンピュータの時刻合わせに使われているNTPなど、各種の標準時サービスも調整して提供する。
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