釣り出品? 「メルカリ」でPS4の「写真」販売 「だまされた場合はキャンセルを」
フリマアプリ「メルカリ」で、PS4の「写真」と称する出品が相次いでいる。本体に見せかけて写真を高額で販売しようとする「釣り出品」の可能性もあり、ユーザーは注意が必要だ。
フリマアプリ「メルカリ」で、ゲーム機「Play Station 4」(PS4)の「写真」の出品が相次いでいる。一見、PS4本体を売っているように見えるが、説明文内にさりげなく「写真です」と書かれたもので、「本体に見せかけて写真を販売し、多額の利益を得ようとする“釣り出品”では」と、ネットユーザーの間で批判が高まっている。
PS4の「写真」とみられる出品物は、商品写真としてPS4の写真を載せ、「ゲーム機本体」などのカテゴリで1〜2万円程度で出品。説明文に「傷などなく良品です。一枚限りの写真です」「付属のコントローラー、コード全てついています。一枚限りの写真ですのでお早めに」などと書かれている。「早い者勝ち」などすぐに購入するよう煽る文言が入ったものも多い。
メルカリはネットの話題などから事態を把握。「メルカリで実際に写真を販売している人もおり、写真の販売がすべて問題とは言えないが、ユーザーをだましたりマーケットの安全性をおとしめる行為は問題」とし、不適切な出品を削除するなど対応を進めているという。
メルカリはエスクローを採用しており、購入者が出品者を評価するまで代金が支払われないため、“釣り”にひっかかって誤って購入してしまった場合も、受け取り評価しなければ出品者にお金は渡らない。購入したはずの商品と違う商品が届いた場合、メルカリの事務局にキャンセルを申し出れば、返金や、出品者のアカウント利用制限などの手続きを行うという。
現物と見せかけて写真を出品し、多額の利益を得ようとする手口は「ヤフオク!」でも報告されており、昨年末には、稀少な硬貨の写真がまるで実物であるかのように出品され、高額で落札されたことが話題になっていた。
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