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KORGとノリタケ、オーディオ用真空管を新規開発 省電力・小型化した「Nutube」
コルグとノリタケがオーディオ用に真空管「Nutube」を共同開発。搭載製品は年内発表を計画しているという。
コルグ(KORG)とノリタケカンパニーリミテドは1月22日、音楽機器向け真空管「Nutube」(ニューチューブ)を共同開発したと発表した。オーディオ用に適した特性を持つ上、従来の真空管に比べ大幅に省電力化・小型化したのが特徴。搭載製品をKORGが年内の発表を目指し開発している。
真空管はトランジスタなど半導体登場以前に多く使われたデバイス。オーディオ用途では真空管ならではの音質に根強い人気があり、KORGも「ELECTRIBE」シリーズに搭載していた。こうしたニーズに応えるため、「性能を向上させた新しい真空管を自社で作ることができないか模索していた」という。
ノリタケ子会社のノリタケ伊勢電子が真空管と同様の原理による蛍光表示管(VFD)を製造しており、この技術を応用した真空管を両社で共同開発。従来の真空管と比べ2%以下の電力で動作するという省電力化と、容積で30%以下という大幅な小型化に成功した。国内生産で連続期待寿命が3万時間という高信頼性や、治具不要で基板に直接取り付けられるのも特徴という。
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