厚労省「アルバイトの労働条件を確かめよう!」キャラデザ募集、条件は「賞金なし、記念品」に絵師びっくり:ねっと部
厚労省が始めた「アルバイトの労働条件を確かめよう!」キャラデザ募集が「一切の権利は厚労省に、賞金なし、記念品贈呈」という条件だったため、絵師方面から「これはブーメランか」との声。
厚生労働省がこのほど始めた「アルバイトの労働条件を確かめよう!」というキャラクターデザインの募集要項を確認してみたところ、「一切の権利は厚労省に、賞金なし、記念品贈呈」という条件だったため、ネットの絵師方面から「何かの皮肉だろうか」「ブーメラン」といった声が上がっている。
厚労省サイトによると、募集しているのは学生にアルバイトの労働条件を確認するよう促すためのキャラクターデザイン。アルバイトであっても労働基準法や労働者災害補償保険法などの法令が適用されるが、学生がこれを知らずに「ブラックバイト」などトラブルに巻き込まれるケースが相次いでいる中、キャラクターを使って啓発していくのが狙いのようだ。
応募締め切りは3月2日。要項によると、応募はデジタル(メール)でもアナログ(郵送)でもOKだが、アナログの場合、採用されたら電子媒体で提出する必要がある。「キャラクターデザインの作成と応募に係る費用は、応募者の負担」であり、「選定された作品の著作権など一切の権利は、厚生労働省に帰属」し、「採用された方には、記念品を贈呈します。なお、賞金はありません」とのこと。
絵を描いたり、キャラクターをデザインすることの労力を身をもって知っている絵師からは驚きの声も。二束三文に近い原稿料でソーシャルゲームのイラストを依頼されるケースが話題(悪い意味で)になる界隈でもあり、「条件はよく確認しようと改めて思った。ためになった」といった声が上がっていた。
ねっと部
ハードでソフトなITニュースの合間にネット上の面白いモノ・コトをお伝えする部活動。正式には「ITmedia学園ニュース科インターネット部」、略して「ねっと部」(たぶん)。部長はめがね(予定)。
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