音楽著作権を管理するジャパン・ライツ・クリアランス(JRC)は2月14日、4月から放送分野の音楽著作権管理に参入すると発表した。スタート時点で、浜田省吾さんの「光と影の季節」、スピッツの「チェリー」、坂本龍一さんの「energy flow」など約1200曲が対象。その後も新曲を中心に、管理作品数を増やす予定だ。
JRCではこれまで、CD/DVDなどの「録音」と楽曲ダウンロードなどの「インタラクティブ配信」の管理を行ってきたが、放送と通信の融合が進む中、最新技術を生かした新たな時代の著作権管理のルール作りを目指して放送分野に参入するとしている。
国内の放送分野の著作権管理をめぐっては、日本音楽著作権協会(JASRAC)が放送局と結ぶ楽曲の「包括利用許諾」契約が独占禁止法違反に当たるかどうかが訴訟で争われており、最高裁で係争が続いている。
JRCは「放送分野の著作権は混沌とした状況が続いているが、JRCの参入によって著作権管理事業全体の透明度を上げ、より多くの皆様に安心して多くの素晴らしい音楽作品を使用していただける環境作りに邁進したい」としている。
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