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リアル書店で電子書籍のダウンロードカード販売「Booca」、3月から事業化
電子書籍ダウンロード用のカード「BooCa」をリアル書店で販売する事業が3月にスタートする。
日本出版インフラセンターは2月27日、電子書籍ダウンロード用のカード「BooCa」をリアル書店で販売する事業を3月にスタートすると発表した。3月5日から試験運用し、6月から本格運用する予定だ。
昨年6月から2月28日まで実施の実証事業を商用運用に切り替える。実証事業は、三省堂書店神保町本店(東京都千代田区)など全国4店舗に「BooCa」約3000タイトル分を陳列。カードをレジに持参し、購入すると、「楽天Kobo電子書籍ストア」か「BookLive!」から該当書籍をダウンロードできる仕組みだった。
実証事業では、リアル書店ではコミックより書籍の売り上げが多いこと、比較的高年齢層の顧客が多いこと、BooCaと併売すると電子書籍端末の売れ行きが良いことなどが分かった一方、商品コードの管理が煩雑になることなどの課題が浮かび上がったという。
3月の事業化以降は、楽天が事業を運営。5月までは実証事業と同じ枠組みで、電子書籍ストアは楽天Kobo電子書籍ストアとBookLive!の2サイト、リアル書店は三省堂書店神保町本店など4店舗、出版社は実証実験に参加した企業で試験的に展開する。6月以降は参加電子書店やリアル書店、出版社をさらに増やし、本格運用に移る計画だ。
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