「Apple Watchは車のキーにもなる」とティム・クックCEO
訪英中のAppleのティム・クックCEOが英Telegraphのインタビューで、Apple Watchは車のスマートキーの代わりにもなると、その便利さをアピールした。
「Apple Watch」は車のキーとしても使える──。米Appleのティム・クックCEOが英Telegraphの2月27日付のインタビュー記事でそう語った。
これは、Telegraphによる現在欧州に滞在中のクック氏の独占インタビューで語られたことだ。クック氏はずっと自分のApple Watchを使っており、これなしでの生活は考えられないと語った。
同氏は「ちょうどiPhoneと同じだ。人はそれぞれ、例えばネットを見たいといった目的でiPhoneを買うが、使っているうちに他の多様な使い道を気に入るようになる」とし、そうした機能の例として、ユーザーがずっと座ったままでいると1時間ごとにそっと振動して運動するよう促す機能などとともに、車のキーとしての機能を紹介した。
現在多くの自動車メーカーがスマートキー(インテリジェントキー)を採用しているが、かなりかさばる上に電池交換が必要だ。
Appleは昨年3月に車載システム「CarPlay」を発表しており、このシステムの一環としてApple Watchでのスマートキー機能を提供するのかもしれない。同社はまた、オリジナルの自動車を開発中とのうわさもある。
同氏はまた、Apple Watchのバッテリー持続時間は約1日であることを認め、充電に要する時間はiPhoneより短いと語った。クック氏は同社のデザイン担当上級副社長、ジョナサン・アイブ氏が設計した充電器は特別な管理技術を採用した“incredible(信じられないほどすばらしい)”製品だと説明した。
Appleは3月9日(日本時間の3月10日午前2時)にApple Watchの発表イベントを開催する。ライブ中継されるこのイベントで、販売地域や価格、具体的な機能などが発表される見込みだ。
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