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Google、USB-Cポート×2の「Chromebook Pixel(2015)」を999ドルで発売

GoogleがオリジナルブランドのChrome OS搭載12インチノート、「Chromebook Pixel(2015)」を米国で発売した。Appleの新しいMacBookと同様にUSB Type-Cポートを採用した。2つのType-Cポートの他、USB 3.0ポートも2つ備える。価格はIntel i5+8Gバイトメモリモデルが999ドル。

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 米Googleは3月11日(現地時間)、オリジナルブランドChromebookの新モデル「Chromebook Pixel(2015)」(以下、新Pixel)を発表した。まずは米国で同日、公式オンラインショップ「Google Store」で発売した。価格は999ドル(約12万円)で、プロセッサとメモリをアップグレードしたLS(Ludicrous Speed)モデルは1299ドル。

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 同社は2013年2月に初代Chromebook Pixelを発売した。「Chrome OS」搭載ノートのChromebookは、ASUSや東芝などのメーカーが販売しているが、GoogleはAndroidのオリジナルブランド「Nexus」と同様に、プラットフォームの可能性を示す目的でハイエンド端末を自ら提供する方針。

 新Pixelは、Appleが9日に発表した新しい「MacBook」も採用する「USB Type-C」ポートを2つ搭載する。1つのUSB Type-CポートですべてをまかなおうとするAppleとは異なり、新Pixelには左右に1つずつのUSB Type-Cポートの他、2つのUSB 3.0ポートも備える。また、SDカードスロットもある。

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USB Type-Cポート

 同社は「Pixelは新しい標準(USB Type-C)を採用した最初の製品群の1つだ。間もなくこの標準を採用する他のChromebookやAndroid端末が続くだろう」としており、次期Nexusシリーズの充電ポートがUSB Type-Cになることを匂わせている。ノートPCとスマートフォンの充電ポートが統一されれば、出張などの際に携帯しなければならないチャージャーが1つで済む。

 USB Type-Cポートでの充電により、1回の充電スピードが早くなり、15分の充電で2時間はバッテリーが持続するという。フル充電での持続時間は12時間としている。

 Pixelは高精細ディスプレイに由来する名称。新Pixelのディスプレイは新しいMacBookよりも高精細な12.85インチ(2560×1700、239ppi)で視野角は178度。マルチタッチ対応だ。

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 入力方法はディスプレイのタッチの他、新しくなったキーボード、ガラス製のトラックパッドなど。内蔵マイクに「OK, Google」と呼び掛けることでも、検索の他、さまざまな操作が可能だ。

 プロセッサは米IntelのCore i5(2.2GHz)またはi7(2.4GHz)。メモリは8Gバイトまたは16Gバイトでストレージは32Gバイトだ。Chromebookはアプリやファイルをすべてクラウド(Google Drive)に置くことで高速起動を実現しているが、オフライン操作にも対応するため、ある程度のストレージは必要だ。先代にはLTE対応モデルがあったが、発売段階ではWi-Fiのみになっている。

 筐体は先代と同じアルミニウム製で厚みは15.3ミリ、重さは1.5キロだ。その他の主なスペックは以下の通り。

Chromebook Pixel(2015)の主な仕様
機種名 Chromebook Pixel
OS Chrome OS
CPU Intel Core i5(2.2GHz)またはCore i7(2.4GHz)
サイズ(幅×高さ×厚さ) 297.7×224.55×15.3ミリ
重さ 1.5キロ
バッテリー持続時間 最大12時間
RAM 8Gバイトまたは16Gバイト
ストレージ 32Gバイトまたは64GバイトのSSD
ディスプレイ 12.85インチ(2560×1700、239ppi)
ネットワーク Wi-Fi(IEEE 802.11ac)、Bluetooth
入力 Gorilla Glassマルチタッチ スクリーン、バックライト付きキーボード、ガラス製マルチタッチトラックパッド、Webカメラ、内蔵マイク
音声出力 ステレオスピーカー、ヘッドフォンジャック
ポート USB Type-C×2、USB 3.0×2、SD/MMC対応のカードリーダー
価格 i5/8Gバイトメモリモデルが999ドル、i7/16Gバイトメモリモデルは1299ドル

 同社はまた、これまでオンラインアプリストア「Google Play」下で展開していたハードウェア販売コーナーを「Google Store(日本では「Googleストア」)」として独立させたことも発表した(詳細記事)。


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