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今度は簡単に弾けるショルキー型「VOCALOID KEYBOARD」2015年モデル、その仕組みを詳しく聞いてきた(2/2 ページ)
12年の超会議で披露されたヤマハの「VOCALOID KEYBOARD」が、今年は「もうさっさと売ってくれ」というくらいの完成度で帰ってきたので、担当者に詳しい話を聞いてきた。
出力は、オーディオの標準ジャック、伴奏用のオーディオ入力ジャックが右端に、ヘッドフォンジャックは左端にある。現時点ではMIDI端子は用意されておらず、USBポートが2つ。ただし、この仕様は未定だという。
濱野さんは2012年モデルも手がけており、開発は2011年からで、今回で4年。キーボードのボディーは既存のショルダーキーボードを流用したものではなく、会場に置かれた試作品3台はそれぞれ黒、白、ピンクにカラーリング。市販品かと見紛うクォリティに仕上がっており、製品化への強い意欲が感じられた。
,ピンクのVOCALOID KEYBOARDで千本桜を弾いていたデモンストレーターは「音ゲーやってるみたい」と楽しそうだった
JOYSOUNDブースで展示していたのは、カラオケと一緒に演奏できる楽器としても提案したいからだという。これならカラオケでうまく歌えない人でも歌う気分を味わうことができていいかもしれない。
ヤマハが作ったVOCALOIDハードウェアをベースにした製品としては、学研のポケットミク、KORGのMIKU STOMPとユニークな楽器が登場しているが、肝心のヤマハからはまだVOCALOIDハードウェアが出ていない。そろそろ製品化を期待したいところだ。
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