「桃太郎電鉄」シリーズ終了? コナミ「さくまあきら氏と話し合いを続けている」
「桃太郎電鉄」シリーズの終了を宣言したさくまあきらさんのツイートが波紋を呼ぶ中、コナミが「さくま氏と話し合いを続けているが、まだ結論が出ていない」と発表した。
「コナミから何の連絡もない。ここに桃太郎電鉄は、正式に終了します」――ゲーム「桃太郎電鉄」(桃鉄)シリーズ生みの親のさくまあきらさんが6月2日、自らのTwitterに投稿したこんなつぶやきが、桃鉄ファンの間で波紋を呼んだ。
これを受け、コナミデジタルエンタテインメントは3日、桃鉄シリーズの次回作について「さくまあきら氏と話し合いを続けているが、まだ結論が出ていない」と発表。「今後も続けて参りたい」としている。
桃太郎電鉄は、1988年にハドソン(2012年にコナミデジタルエンタテインメントに吸収)からファミリーコンピュータ向けに発売されたすごろくゲーム。その後、スーパーファミコンやPlayStation 2、携帯電話アプリなど、さまざまなプラットフォームでシリーズを展開してきたが、12年の携帯電話アプリ「桃太郎電鉄TOKAI」を最後に新作は出ていない。
さくまさんは2日、自らのTwitterに「コナミから何の連絡もない。こんな調子でずっとほったらかされた。ここに桃太郎電鉄は、正式に終了します。すべてコナミの石川が握り潰しました。」と投稿。この発言は複数のニュースサイトに取り上げられるなどして話題になった。
さくまさんの妻・佐久間真理子さんの2日のツイートによると、コナミには5月いっぱいまでに返事をくれるよう言ってあったが、6月2日まで待ったものの返事がなかったという。翌3日には、「桃鉄は大切な作品だと考えていますので、コナミから出したい」という返事があったと報告しつつ、「だったらなぜハドソンを潰し、桃鉄チームを潰すようなマネをしたのか…。信頼関係のないところとは、一緒に仕事をするのは無理ですよね」とつぶやいている。
コナミデジタルエンタテインメントは3日、公式サイトで「『桃太郎電鉄』シリーズに関するお知らせ」と題した見解を発表。桃鉄シリーズは「多くのファンの支持を得、長年かけて育ててきた大切なタイトル」とし、「今後も続けて参りたいと思っております」とコメントした。
次回作をどんな形で提供できるかは「さくまあきら氏と話し合いを続けているが、残念ながらまだ結論が出ていない」と説明。「一日も早く、ファンの皆様に喜んでいただける作品を出したい」としている。
さくまさんは11年にも桃太郎電鉄の終了を宣言。ハドソンがコナミの完全子会社となり、桃鉄の主要スタッフが辞めたことを理由に挙げていた。
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