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低ソニックブーム設計の超音速機、飛行実験に成功 JAXAが世界初
JAXAは、超音速飛行時に爆音を発生させる「ソニックブーム」を低減させる独自設計を適用した試験機を使い、超音速飛行とソニックブーム計測に世界で初めて成功したと発表した。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は7月27日、超音速飛行時に爆音を発生させる現象「ソニックブーム」を低減させる独自設計を導入した試験機を使い、超音速飛行とソニックブームの計測に世界で初めて成功したと発表した。
ソニックブームは、超音速飛行時に機体が発生する衝撃波が結合し、落雷のような爆音を発生させる現象。超音速旅客機・コンコルドの超音速飛行はソニックブーム対策もあって海上の高空のみに限定されていた。次世代超音速旅客機の実現に向け、ソニックブームの低減は重要な課題の1つだ。
試験飛行は、JAXAが低ソニックブーム設計概念の実証を目指しスウェーデンで実施している「D-SENDプロジェクト」の一環として7月24日に実施。試験機は気球で高度30キロまで浮上した後に切り離され、落下速度によって超音速に到達。マッハ約1.3・角度50度でダイブさせ、その際に起きたソニックブームの計測に成功した。試験機は実験場内に安全に着地したという。
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